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英国、iPhoneの非接触アクセス開放を提案 Apple Pay以外に何が変わるか
英国の競争当局は、料金を引き下げ、HCEとセキュアエレメントの両方式を使えるようにする案を協議中だ。ウォレットや交通券、デジタルキーの選択肢は増え得るが、最終決定ではない。

英国競争・市場庁は、事業者が商業的に成り立つ条件でiPhoneの近距離無線通信技術へ幅広くアクセスできるよう、Appleに求める案を示した。技術面と料金面の両方を対象に、競合ウォレットや他の非接触サービスを英国で提供しやすくする狙いだ。
ただし、これは拘束力のある規則ではない。意見募集は2026年11月17日に締め切られ、CMAは回答を検討してから最終決定を行う。Appleはセキュアエレメント経由のアクセスは既に提供しており、別方式の義務化はプライバシーと安全性を弱める可能性があると主張する。
CMAが提案している内容
国際的に使われる二つの主要方式、端末外で認証情報を扱えるホストカードエミュレーション(HCE)と、機密情報を端末内に保管するセキュアエレメント(SE)の両方をAppleに提供させる案だ。英国では現在SEが提供されており、HCEを追加して決済、デジタルID、交通券、会員サービス、デジタルキーなどで開発者に選択肢を与える。
料金も競争条件になる
技術的に接続できても、価格が事業を成立させない水準なら参入は難しい。CMAはAppleに適正な対価を残しつつ、現行より大幅に低い料金につながる原則を提案した。固定価格を決める案ではなく、EUでの約束のような無料アクセスを求めているわけでもない。
英国で非接触アクセスが重要な理由
CMAが引用した数字では、非接触決済は2025年に英国の全決済の39%を占め、10年前の3%から増えた。成人の60%超がデジタルウォレットを使い、Apple Walletが最も人気だという。EUではHCE開放後に複数の代替サービスが登場したが、英国で同じサービスや価格が実現する保証はない。
Appleとフィンテックの見解
RevolutはHCEへのアクセスが英国フィンテックの競争に役立つと歓迎した。Appleは、既存のNFCとSEで決済や交通券を提供しつつ認証情報を保護できると説明し、保護水準が低いと考える方式の義務化に反対した。CMAは、確認した証拠ではHCEとSEのどちらにも固有の安全問題はないとしている。
利用者と開発者が次に見る点
発表当日にiPhone利用者の操作は変わらず、Apple Payも継続する。英国で競合ウォレットを直ちにダウンロードできる権利が生まれたわけではない。開発者は11月17日まで意見を提出でき、最終決定で対象技術、商業原則、開始時期が定まる。
