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モバイルバッテリーは飛行機に持ち込める?米国便のWh・手荷物ルール

米国の旅客便では、モバイルバッテリーは機内持ち込みのみの予備リチウム電池です。容量は充電速度のWではなくWhで確認します。FAAの基準では100 Wh以下は通常可、101〜160 Whは航空会社の承認が必要、160 Wh超は旅客機で禁止され、航空会社はさらに厳しい制限を設けられます。

モバイルバッテリーのラベルでWh、mAh、充電出力Wを分けて示すイラスト。
Watch at Easeのイラスト:航空の容量判定はWhを使います。mAhは公称電圧と合わせて換算し、充電出力Wは蓄電量ではなく出力速度です。 Watch at Ease · All rights reserved — original Watch at Ease illustration

飛行機に持ち込めるか判断するとき、最初に探す数字はワット時(Wh)で示された蓄電容量です。「65W」「140W」のような目立つ数字は通常、充電出力であって電池に蓄えられるエネルギー量ではありません。FAAはリチウムイオン電池の制限をWhで示し、Wh = 電圧(V)× アンペア時(Ah)という式を案内しています。mAhしか書かれていない場合は1,000で割ってAhに直し、電池の公称電圧を掛けます。

次に、米国の連邦基準と、実際に予約した航空会社の規則を分けます。FAAの現行旅客向け案内では、モバイルバッテリーは予備リチウム電池で、機内持ち込みのみです。0〜100 Whは通常認められ、101〜160 Whは航空会社の承認が必要で、この大きさの予備電池は2個まで、160 Wh超は旅客機で禁止です。航空会社は数量やWhについてさらに厳しい制限を設けることもできます。

1. 大きなWやmAhより先にWh表示を読む

まず本体ラベルや製品資料にWhが直接表示されているか確認します。FAAはリチウムイオン電池をWhで判断し、Wh = V × Ahという計算式を示しています。容量がmAh表記なら、mAhを1,000で割ってAhにし、電池の公称電圧を掛けます。

USB出力電圧や「65W、100W、140W」といった充電速度の表示をWhの代わりにしないでください。Wは出力の速さ、Whは蓄えたエネルギー量です。Whが書かれておらず公称電圧も不明なら、箱の一番大きな数字から推測せず、メーカー資料か航空会社で確認します。

2. 現行の米国基準を当てはめる:100 Wh、160 Whで分岐

FAAが2026年8月10日に更新した旅客向けFAQでは、0〜100 Whの充電式リチウム電池は旅客機で認められます。101〜160 Whは航空会社の承認が必要で、160 Whを超える電池は旅客機で禁止です。

モバイルバッテリーは予備リチウム電池として機内持ち込みのみで、受託手荷物には入れられません。101〜160 Whの大きな予備電池は、航空会社が承認した場合でも1人2個までです。「160 Wh未満なら自動的に可」と考えないでください。100 Whを超えた時点で承認が必要になり、航空会社はさらに低い上限を設けることもできます。

3. 機内持ち込み手荷物がゲート預けになったら先に取り出す

モバイルバッテリーを入れたまま手荷物を貨物室に送ってはいけません。FAAとIATAはいずれも、搭乗口で機内持ち込み手荷物を預けることになった場合、予備リチウム電池やモバイルバッテリーを先に取り出すよう案内しています。

短絡と物理的損傷も防ぎます。端子や露出した接点を隔離し、可能なら元の包装や保護ポーチを使います。膨張、穴あき、破損、リコール対象の電池は旅行に持ち出さないでください。

100 Whと160 Whを使ったモバイルバッテリーの空港判断フローのイラスト。
Watch at Easeのイラスト:FAA基準は100 Whと160 Whで分岐しますが、航空会社はさらに厳しくできます。モバイルバッテリーは機内持ち込みのみで、ゲート預け前に取り出します。 Watch at Ease · All rights reserved — original Watch at Ease illustration

4. 連邦上限は保証ではないので航空会社を確認する

FAAは、国内外の航空会社がWhや個数についてより厳しい制限を設定できると明記しています。IATAの旅客向け資料も、地域の規制や航空会社の安全方針が異なる場合があると説明しています。つまり、予約した航空会社の規則確認は答えの一部です。

Deltaの現行バッテリーページはその違いの例で、モバイルバッテリーに個数、保管場所、機内使用の追加制限を設けています。これはDelta独自の規則で、米国全体の共通ルールではありません。他社を利用する場合は、その会社の危険物・制限品ページでWh上限、個数、機内での保管・使用を確認します。

5. mAhの例は公称電圧が分かってから使う

公称3.7 Vなら、20,000 mAhは約74 Wh、27,000 mAhは約99.9 Wh、30,000 mAhは約111 Wh、45,000 mAhは約166.5 Whです。この例からも、mAhだけでは航空の区分を決められず、電圧も必要だと分かります。

30,000 mAh・3.7 Vで約111 Whなら、FAA基準では101〜160 Whの航空会社承認区分ですが、より厳しい航空会社は拒否できます。約166.5 WhならFAAの160 Wh旅客機上限を超えます。Whが直接表示されている場合はその値を優先し、空港へ向かう前に予約した航空会社の規則を確認してください。