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ESA、OVHcloudとCGIをDigital EO衛星データ基盤に選定

ESAの30カ月契約は、欧州の地球観測データ向けにストレージ、計算資源、AIをつなぎ、イタリア、フランス、ドイツに基盤を配置し、ポーランドから支援する。

資料のCopernicus Sentinel-2疑似カラー地球観測画像。赤い地表や植生、暗い領域、道路、水域が見える。
資料画像:2025年8月のCopernicus Sentinel-2地球観測データ。Digital EOが保存・処理を支援する衛星データの例であり、新クラウド基盤そのものの画像ではない。 Copernicus Sentinel / ESA / Wikimedia Commons · CC BY-SA 3.0 IGO

ESAはOVHcloudとCGIを、地球観測データ向けのストレージ、計算資源、AIをつなぐ欧州基盤Digital EOの構築先に選んだ。Reutersによると、欧州の地球観測アーカイブは2035年までに500ペタバイトを超える見込みで、今回の契約は保存容量だけでなく、データを移動し処理する方法も対象にする。

役割は分かれている。OVHcloudがソブリンクラウド、ストレージ、ネットワーク、計算能力を提供し、CGIが全体の設計と統合を担う。基盤はイタリア、フランス、ドイツに配置し、ポーランドから支援する計画で、CopernicusやDestination Earthなどを支えることを想定している。

急増する衛星データ向けの分散型基盤

地球観測プログラムは、気候、陸域、海洋、災害対応に使う画像や計測データを継続的に増やしている。Reutersによると欧州の関連アーカイブは2035年までに500ペタバイトを超える見込みで、Digital EOは容量だけでなく計算をデータに近づけることも狙う。

企業側は、このシステムを単一の巨大クラウドではなく、分散型で拡張可能な基盤と説明する。既存の欧州プログラムが複数のサービスや拠点に分かれているため、新しい層はそれらを連携させる役割を持つ。

OVHcloudがクラウド、CGIが統合を担当

OVHcloudはストレージ、計算、ネットワークを含むクラウド基盤を提供する。CGIは全体システムの設計と統合を担当し、別々の構成要素を一つの地球観測情報環境として動かす。

Reutersは企業側の説明に基づき契約を数百万ユーロ規模と伝える一方、ESAは金額を公表していないとしている。基盤はイタリア、フランス、ドイツに配置され、ポーランドから運用支援を受ける計画だ。

CopernicusとDestination Earthも利用対象

企業発表に掲載されたESAの説明では、Digital EOはCopernicusやDestination Earthなど、巨大な地球観測データと計算能力を必要とする欧州の主要プログラムを支援することを目的としている。

今回の契約は基盤整備の段階であり、欧州のすべての衛星データがすでに新平台へ移行したという意味ではない。今後30カ月の構築・統合を経て、データ増加の中で研究者やサービスが安定して資源を使えるかが実際の評価点になる。

資料写真の黒いサーバーラックの通路。上部の配線、白い床、青や緑の表示灯が見える。
資料写真:2011年のNERSCサーバーラック。大規模計算基盤の例であり、ESA、OVHcloud、CGIのDigital EO設置施設ではない。 Derrick Coetzee / Wikimedia Commons