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アクゾノーベル、Q3の有機売上高と利益率が改善 13.5億ドル売却契約も節目に
値上げで有機売上高は2%増え、調整後EBITDAマージンは15.3%へ上昇した。調整後EBITDAは3億8800万ユーロで市場予想をわずかに上回り、東南アジア塗料事業の売却契約は別のポートフォリオ進展となった。

アクゾノーベルの第3四半期は、値上げとコスト施策が厳しい市場環境を補い、市場予想を小幅に上回った。重要なのは予想との差が100万ユーロだったことより、有機売上高が増え、利益率が6四半期連続で改善する一方、営業キャッシュフローが減り、大型の資産売却契約で事業構成の見直しが進んだ点だ。
売上高の伸びを支えたのは値上げ
有機売上高は値上げを主因に前年同期比2%増えたが、報告売上高は25億3800万ユーロで前年の25億4700万ユーロとほぼ横ばいだった。有機指標は連結範囲、為替、超インフレ会計の変化を除くため、両者は同じ意味ではない。会社はアジアの液体塗料事業売却と2026年のロシア事業の非連結化を挙げた。
利益率は改善したが、予想超過はわずか
調整後EBITDAは3億8800万ユーロで前年の3億8500万ユーロを上回った。Reutersによると、会社集計の市場予想3億8700万ユーロを100万ユーロ上回ったにすぎない。比較可能ベースでは有機調整後EBITDAが1500万ユーロ、4%増え、マージンは15.1%から15.3%へ上昇した。値上げとコスト削減が寄与したが、小幅な予想超過を需要急増と読むべきではない。
キャッシュフローは減少し、営業利益は別の姿
営業活動による純キャッシュは1億8700万ユーロで前年の3億3100万ユーロを下回った。報告営業利益は7300万ユーロの赤字で、前年の2900万ユーロの赤字から悪化した。会社はロシア事業の非連結化とパキスタン事業売却の影響を挙げる。これらの報告項目は調整後EBITDAとは異なり、一方で他方を代用できない。
13.5億ドルの契約は四半期売上高ではない
アクゾノーベルは東南アジアの装飾用塗料事業を13.5億ドルで売却する拘束力ある契約を結び、2025年度EBITDAの21倍に相当すると説明した。これはポートフォリオ取引であり、第3四半期の営業売上高ではない。完了条件が満たされるまでは、入金済みではなく契約締結済みと表現する必要がある。
見通しには為替と事業売却の前提がある
会社は固定為替で調整後EBITDAが約1億ユーロ改善し、2026年通期は約14.7億ユーロになると予想する。2025年末為替を使い、アジアの液体塗料事業売却を調整した数字だ。年末レバレッジは純有利子負債の調整後EBITDA比で約2倍を目標とする。Axaltaとの合併は規制承認が必要で、2027年初めの完了見込みは保証ではない。
