ビジネス/テクノロジー · ニュース解説
AIデータセンター建設で米倉庫需要増、募集賃料は10.55ドル
JLLは支援企業が大型データセンター計画の周辺に集まり、工業用不動産の平均募集賃料が3.2%上昇したと報告。全米平均の裏では大型A級倉庫と古い建物が分かれています。

JLLの第3四半期工業用不動産報告によると、AIデータセンター建設がダラス・フォートワースやワシントンD.C.周辺で倉庫需要を生み、全米平均募集賃料は1平方フィート10.55ドル、前年同期比3.2%増となりました。
この数字はトリプルネット契約の平均募集賃料で、入居総費用でも、全市場が同じペースで上昇した証拠でもありません。テナントは税、保険、共用部維持費を別に負担します。
データセンター供給業者が大型計画の周辺に集積
JLLは、サプライヤーやインフラ事業者がハイパースケール施設の近くに集まり、ダラス・フォートワースなどの物流拠点で工業用不動産需要を押し上げていると説明しています。ReutersはワシントンD.C.周辺も挙げています。支援企業が近隣の保管・準備・配送スペースを必要とする間接効果です。
平均募集賃料は1平方フィート10.55ドル
JLLによると、全米平均募集賃料は前年同期比3.2%上昇して1平方フィート10.55ドルとなり、2024年第2四半期以来の伸び率でした。これは募集賃料の市場平均で、すべての建物の成約賃料でも、全都市が同じペースで上昇した証拠でもありません。
トリプルネット賃料には別払い費用がある
この賃料はトリプルネット契約の基準です。通常、テナントは基本賃料とは別に固定資産税、保険、共用部維持費を負担します。拠点比較では10.55ドルを総費用とみなさず、入居コスト全体を見る必要があります。
大型A級倉庫は逼迫、古い在庫は弱含み
JLLは100万平方フィート超のA級倉庫の空室率が前年の9.5%から5.4%へ下がる一方、古く小さい建物では稼働率が低下したとしています。全国賃料の上昇は築年、規模、品質ごとの需要が同じことを意味しません。
建設中の供給は3.17億平方フィートへ拡大
米国工業用不動産の建設中面積は3.17億平方フィートとなり、前年比28.7%、前四半期比14.8%増え、2024年第1四半期以来の水準です。将来供給は一部の制約を緩和し得ますが、未完成であり引き渡し時期は変わり得ます。
